中小企業が優秀なSEを雇ってはいけない理由

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head-hunting
事業の成功には、いかに優秀なSEを採用するかが鍵だ!
なんて言葉を中小企業が鵜呑みにしてしまうと大変な目にあってしまいます。

今回はその理由についてご紹介します。

そもそも優秀なSEって?

優秀なSEはそうでない人と比べて30倍も生産性が高いと言われています。

定義するにも人によって意見が異なりますが
今回は

  1. 浅く広いPC知識を持ち合わせている
  2. 特定の分野で飛び抜けた実力がある
  3. 納期を正確に見積もる事ができる
  4. SEの立場から提案ができる

という人材を優秀な人材だとします。

1, あなたには見抜けない

あなたがIT業界に身をおいているのでないなら
そもそも『優秀なSE』なんて見抜けませんよ?

ITが良く分からない社長さん達は大抵
「うちの会社のSEって優秀なんだよ~」
なんて自慢しています。


どんな風に優秀なのか聞いてみると

  • ちょっと難しいソフトのインストールが出来たり
  • ちょっとネットワークの設定ができたり
  • ちょっとオタクっぽかったり(笑)

なんて、優秀かどうかとあまり関係のない部分で判断しているものです。

SEの実力を判断出来るのは、それ以上の実力を持つSEだけです。

IT専門の人材会社だって、ほぼ『業務年数』だけで判断しているのが実態ですから。

2, 使いこなせない

もしも仮に
奇跡的に優秀なSEを採用出来たとしましょう

社長は喜んでSEを活用して色々な事をお願いすることになります。

今まで抱えていた問題が全部解決すると思い込んで。。。

良くあるのが

  • ホームページやネットショップの立ちあげ
  • facebook,twitterなどの運営
  • 起動しないパソコンの修理

という(失礼ですが)低レベルでSEと関係ない仕事だけをお願いしてしまうケース。

これがもし
ある程度の規模の会社であれば

  • 社内の受発注システムの構築や、社内ネットワークの構築
  • ITを活用した新規事業の立ちあげ

なんていうレベルの高い仕事があったりするのですが

中小企業の規模で社内システムを構築しようとしても
社内の反発・混乱を招いて、プロジェクトが失速するのがオチです。

レベルの低い仕事だけを頼まれ
レベルの高い仕事は社内から反発される。

そんな環境では
優秀なSEは実力を発揮できず
だんだんとストレスを抱え込んでいき・・・

最終的に
会社に内緒で転職活動を始めるのです。

でも
『うちの会社の優秀なSEは転職活動してないよ?』

『その人って本当はハッタリ上手なダメプログラマじゃないですか??』

まとめ

中小企業はそもそも優秀なSEを雇えないし、雇えたとしても実力は発揮出来ません。

業種にもよりますが、社内SEを抱えるのは社員50名以上からでいいと思います。

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Categories: システム開発

ふね (プログラマ / システム顧問 (顧問SE))

東京大学大学院にてロボティクスと画像処理を専攻。
ECサイト、ソーシャルゲームやスマートフォンアプリ、ビッグデータ解析、社内システムなどの多数のプロジェクトに従事。現在は、独立し技術顧問(顧問SE)としてクライアント企業のIT戦略構築を行う。

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