社内システムクラウド化の3つのメリット
- By funa2
- 25 11月, 2013
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クラウドサーバーとは何か?
「クラウド(cloud)」は「雲」の事で、「クラウドサーバ」とは雲のようにインターネットに繋がっている環境からどこでもアクセス出来る仮想的なサーバ環境の事です。従来のサーバー環境では、企業がコンピュータのハードウェア、ソフトウェア、データなどを、社内のサーバ室やデータセンターで管理していましたが、クラウドコンピューティングでは、企業はインターネットの向こうにあるサーバにアクセスし、利用状況に応じて料金を支払う形になります。SaaS, Paas, HaaSと分類されたりもしますが、それぞれの違いを詳細に理解する必要は無いと思います。
クラウドコンピューティング(英: cloud computing、または単にクラウドとも)とは、ネットワーク、特にインターネットをベースとしたコンピュータ資源の利用形態である。ユーザーは、コンピュータによる処理やデータの格納(まとめて計算資源という)をネットワーク経由で、サービスとして利用する。
wikipediaより
クラウドサーバーを導入するメリット
- トータルコストが安い
- 柔軟にスペックの拡大・縮小が出来る
- サーバーの安定度が高い
社内システムにクラウドサーバーを導入するメリットとして主にこのような3つのメリットがあります。これらについて詳細に説明していきますね。
トータルコストが安い
従来のサーバー構築では、以下のような手順を踏む必要がありました。
- システムに必要なサーバスペックを予測して見積もる
- 必要なスペックから多少余裕を持たせたサーバを購入する
- 購入したサーバーを設置する
そのために、あらかじめ必要なスペックが見積りにくいシステムに対しては過剰投資が必要となるうえに、初期設定までに掛かる時間も相当なものでした。
それに対して、クラウドサーバー構築では
- システムに必要な最低限のサーバースペックを見積もる
- 最低限のクラウドサーバーを購入
- 規模の拡大・縮小に応じて柔軟にサーバーを購入・解約
このような柔軟な購入が可能なため、無駄に大きな初期投資をする必要がありません。短期的に考えてコストの大幅カットができます。
また、PCやサーバーといったハードウェアは毎年値段が安くなるものです。会社でサーバーを購入した場合、その資産価値は毎年のように低下していきます。一方、クラウドサーバーを利用した場合、ハードウェアの値段低下とともにクラウドサーバーの利用料金も低下していきます。中・長期的に考えてもコストカットができるのです。
柔軟にスペックの拡大・縮小が出来る。
クラウドサーバーは、必要な時に必要なだけレンタルが出来るサーバーです。
例えば、1ヶ月に1回だけとても大きな計算処理をしなければいけない社内システムがあったとします。社内でサーバーを購入する場合には、この計算処理に必要なだけのスペックのサーバーを購入する必要があります。一方、クラウドサーバーを利用するのであれば、計算処理が必要な時だけ追加でサーバーを拡大して、普段は縮小しておくなんて事が可能となります。
サーバーの安定度が高い
クラウドサーバー業界に参入する企業が増えてきたおかげで、サービスが飛躍的に向上してきています。そのおかげで安定性が非常に向上してきています。例えばアマゾンサーバーを利用した場合、本来であればデータのバックアップのために複数のサーバーを用意して冗長化しなければいけないところを、標準機能としてバックアップをしてくれたりします。社内SEが人的に運用するよりもその安定度は高いと思われます。
まとめ
一般的なクラウドサーバーではファイアウォールの設定がされていないため、インターネットに繋がっているパソコンならどこからでもアクセス出来てしまいます。ですのでセキュリティが低いと考えられています。しかしこれはキチンと設定をすれば解決する問題です。そして、セキュリティの問題さえクリアすれば、社内サーバーにクラウドサーバーを利用するのは、コスト・安定度などの観点から非常に合理的な選択だと思います。
必要以上に高いスペックのサーバーを購入する前に、よくよく検討してみてください。
ふね (プログラマ / システム顧問 (顧問SE))
東京大学大学院にてロボティクスと画像処理を専攻。
ECサイト、ソーシャルゲームやスマートフォンアプリ、ビッグデータ解析、社内システムなどの多数のプロジェクトに従事。現在は、独立し技術顧問(顧問SE)としてクライアント企業のIT戦略構築を行う。
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